名刺管理アプリの「Eight」と「myBridge」は、どちらも個人なら無料で使えるため、比べて迷う人の多い組み合わせです。この記事では、両社の公式サイト・公式ヘルプ・利用規約だけを根拠に、料金、名刺のデータ化、公開範囲(個人情報)、書き出し、チームでの共有の違いを整理しました。情報はすべて2026年10月4日に確認したものです。
この記事の目次(クリックで該当箇所に移動します)
結論:どちらを選ぶか
先に、目的別の選び方をまとめます。
- 名刺交換した相手と、アプリ上でつながりたいなら Eight。相手もEightを使っていれば自動で「つながり」ができ、相手の名刺の更新が反映され、メッセージも送れます。
- 自分の名刺帳を、相手に知られずに無料で整理したいなら myBridge。名刺を登録しても相手には通知されず、Excel・CSVへの書き出しも個人なら無料です。
- 少人数のチームで名刺を共有したいなら、まず myBridge の共有名刺帳(ベーシックは無料・100枚まで)で試せます。Eightのチーム向けは別契約の Eight Team(年間契約)です。
どちらも「名刺を正確に残す」ための道具で、名刺交換のあとのお礼メールや商談の打診は、どちらを選んでも自分で書くことになります(後述)。
比較表
→ 表は横にスクロールしてご覧いただけます
| 項目 | Eight | myBridge |
|---|---|---|
| 提供会社 | Sansan株式会社 | マイブリッジ株式会社 |
| 個人の料金 | 無料。Eightプレミアムは月額600円・年額6,000円(税込) | 個人名刺帳は無料 |
| チームの料金 | Eight Team:基本使用料19,800円/月+1名500円/月(税抜・10名まで無料・年間契約) | 共有名刺帳:ベーシック0円(100枚まで)/プレミアム990円/人・月(11人目から490円)/プレミアムプラス1,490円/人・月(税別) |
| データ化の方式 | OCRで4項目をすぐ読み取り、残りは並行してデータ化(規約にクラウドソーシングの利用を記載) | OCRで自動入力し、入りきらない部分は手入力 |
| データ化の時間 | 完了までの時間は定めていない | 数枚なら数分〜、100枚以上なら数時間(目安) |
| 裏面 | 無料版は表面のみ。プレミアムは裏面もデータ化 | 対象外 |
| 相手への通知・公開 | 会社名・氏名・部署名・役職名は非公開にできない。つながりを発生させない機能はない | 名刺を登録しても相手に通知されない |
| 名刺データの書き出し | CSV・ContactXML(プレミアムのみ) | Excel・CSV・vCardなど(個人名刺帳は無料) |
| 他ツール連携 | Eight Teamのオプションで HubSpot・kintone(各5,000円/月) | Google連絡帳への片方向の同期(個人名刺帳・アプリのみ) |
| お礼メールの支援 | 公式に記載なし(メッセージの定型文は1種類) | 公式に記載なし(端末のメールアプリを起動) |
| App Storeの評価 | 4.34(35,838件) | 4.53(43,793件) |
| Google Playの評価 | 4.38(32,556件) | 3.28(699件) |
料金の違い
個人で使う場合
どちらも無料で始められます。違いが出るのは「無料でどこまでできるか」です。
Eightの有料版「Eightプレミアム」は月額600円・年額6,000円(税込)で、App Store または Google Play からのみ購入できます。名刺データのダウンロード(CSVなど)、連絡先アプリとの連携、名刺の裏面のデータ化、同じ人の名刺の自動まとめなどは、プレミアムの機能です。
myBridgeは個人名刺帳が無料で、登録枚数の上限もありません。有料になるのはチームで使う「共有名刺帳」だけです。
チームで使う場合
Eightのチーム向けは「Eight Team」で、基本使用料19,800円/月+アカウント料500円/名・月(税抜)です。アカウント料は10名まで無料で、年間契約のため途中解約は原則できません。
myBridgeの共有名刺帳は、人数に応じた月額です(税別)。
- ベーシック:0円(共有できるのは100枚まで)
- プレミアム:1〜10人目は1人990円、11人目からは1人490円
- プレミアムプラス:1人1,490円
myBridgeの課金は「その月に一度でも参加した人数」で数えるため、月の途中で抜けた人も数に入ります。法人契約と個人契約の区別はなく、年額プランは公式に記載がありません。
名刺のデータ化の違い
どちらも、文字認識(OCR)と人の作業を組み合わせてデータ化しています。
Eightは撮影すると、名前・会社名・メールアドレス・会社電話番号の4項目がすぐに読み取られ、残りの項目は並行してデータ化されます。利用規約には、テキスト化の処理に「クラウドソーシングを利用しています」と書かれています。完了までの時間は「いつまでに完了するといった時間を設けておりません」とされています。データ化の枚数は無料・有料とも無制限です。
myBridgeは「基本的には文字の認識技術(OCR)を用いて自動入力」し、システムで入りきらない部分を手入力します。手入力の際は名刺を項目ごとに分割して入力し、誰がアップロードした名刺か分からないようにしていると説明しています。かかる時間の目安は、数枚なら数分から、100枚以上なら数時間です。名刺の裏面はデータ化の対象外です。
大量の名刺の取り込みでは、Eightはスキャナ(ScanSnap)連携(プレミアム)や有料の郵送スキャン、myBridgeは画像の一括アップロード(1回100枚まで)やScanSnap連携に対応しています。myBridgeのスキャン代行は2020年7月末に終了しています。
公開範囲・個人情報の違い
両者で最も考え方が違うのがここです。
Eightは、名刺でつながるSNSの性格を持っています。公式ヘルプによると、自分のプロフィール名刺のうち「会社名」「氏名」「部署名」「役職名」の4項目は他のユーザーから検索できる状態で、非公開にはできません。また、相手もEightを使っていれば自動でつながりが発生し、「つながりが発生しないようにする機能を設けておりません」とされています。
myBridgeは、名刺を登録しても「相手には通知されません」と公式ヘルプに書かれています。ユーザー同士がつながる「連携」機能は、2020年に新規の受付が止まっています。情報セキュリティの認証は ISO27001・ISO27701 を取得しています(EightはPマークを取得)。
「名刺交換した相手とつながりたい」ならEightの仕組みは利点になり、「自分の名刺帳として静かに管理したい」ならmyBridgeの方が合います。
書き出し・他ツール連携の違い
名刺データを他のツールで使いたい場合、無料で書き出せるかどうかが分かれ目です。
- Eight:CSV・ContactXMLで書き出せますが、Eightプレミアム限定です。CRMとの連携は、Eight Teamのオプション(HubSpot連携・kintone連携、各5,000円/月)です。
- myBridge:Excel(.xlsx)、Outlook用のCSV、vCard(.vcf)などで書き出せ、個人名刺帳なら無料です。共有名刺帳ではプレミアム以上が必要です。Google連絡帳への片方向の同期(アプリのみ)もあります。CRMとの連携は公式に記載がありません。
チームで使う場合の違い
少人数で「まず共有してみる」なら、myBridgeの共有名刺帳のベーシック(無料・100枚まで)で試せます。人数が増えても1人あたりの月額なので、費用の見通しが立てやすい形です。
Eight Teamは基本使用料がかかる代わりに10名までアカウント料が無料で、HubSpotやkintoneとの連携オプションがあります。年間契約のため、導入前に使う期間を決めておく必要があります。
より多くの名刺管理サービスを横並びで比べたい場合は、名刺管理アプリの比較記事もあわせてご覧ください。
名刺交換の「あと」はどちらも手作業
EightとmyBridgeは、どちらも「名刺の情報を正確に残す」ための道具です。名刺交換のあとに送るお礼メールについては、両社の公式ヘルプに作成・一斉送信の機能の記載はありません。
- Eight:つながった相手へのメッセージ(作成できる定型文は1種類・アプリのみ)、QRで名刺交換した相手へのデジタル名刺メール、メールソフトに宛名・署名を差し込む設定まで
- myBridge:アプリから端末のメールアプリを起動するまで
つまり、どちらを選んでも、相手ごとのお礼メールは自分で書くことになります。例文から始めたい場合は、名刺交換のお礼メール例文集に、展示会・商談・紹介などシーン別の例文と、相手の会社名と話した内容を入れるだけでAIが1通作るお試し(登録不要)があります。
WeSales AIは、名刺を撮影すると相手の会社を調べ、その相手向けのお礼メールを作る営業支援ツールです。名刺管理アプリと置き換えるものではなく、「名刺をもらったあとに連絡する」部分を受け持ちます。
よくある質問
myBridgeはサービスを終了しましたか?
2026年10月4日時点で、myBridgeは提供中です。公式ヘルプにサービス終了や新規受付停止の告知はなく、2026年9月には2段階認証機能の提供開始を告知しています。
myBridgeはLINEのサービスですか?
2020年3月のLINE株式会社の発表では、LINEが提供し、マイブリッジ株式会社が運営するサービスとして紹介されています。2026年10月時点の利用規約では、提供者はマイブリッジ株式会社です。
個人で無料で使えるのはどちらですか?
どちらも個人は無料で使えます。名刺データの書き出し(CSVなど)は、Eightは有料のEightプレミアム(月額600円・税込)が必要で、myBridgeは個人名刺帳なら無料で使えます。
EightからmyBridgeへ名刺を移せますか?
myBridgeの公式ヘルプには、Eight・Sansan・CamCardなど他サービスの名刺データを取り込む方法が案内されています。Eight側で名刺データをダウンロードするには、Eightプレミアムが必要です。
名刺交換のあとのお礼メールは、どちらかのアプリで送れますか?
どちらの公式ヘルプにも、お礼メールを作成・一斉送信する機能の記載はありません。Eightはつながった相手へのメッセージ(定型文は1種類)と、メールソフトに宛名・署名を差し込む設定まで、myBridgeは端末のメールアプリを起動するまでです。
まとめ
- どちらも個人は無料。書き出しが無料なのは myBridge(個人名刺帳)、Eightはプレミアム(月額600円・税込)が必要
- 相手とつながりたいなら Eight、相手に知られずに管理したいなら myBridge
- チームで試すなら myBridge の共有名刺帳(ベーシック無料・100枚まで)、CRM連携まで考えるなら Eight Team
- お礼メールなど名刺交換のあとの連絡は、どちらを選んでも自分で行う
情報確認日:2026年10月4日。出典:Eight 公式サイト(8card.net)・Eight ヘルプセンター・Eight 利用規約・Eight Team 料金ページ、myBridge 公式サイト(mybridge.com)・myBridge ヘルプセンター・myBridge 利用規約、App Store / Google Play の各アプリページ(評価は2026年10月4日時点)。料金・機能は変わることがあるため、契約前に各社の公式サイトでご確認ください。